入門手網セット①焙煎マニュアル
お送りしたモノ:蓋付き手網焙煎器×1コ ブラジル生豆×500g マンデリン生豆×500g
焙煎時点で別途ご用意いただきたいモノ:量り、ストップウォッチ(時計)、ザル網×2コ、軍手
はじめて手網焙煎をされる場合は、ブラジル生豆×50gから煎ってみてください。生豆に含まれる水分量が少なく、各生豆の含水量と大きさのバラツキも揃っていますので、焙煎がうまく仕上がりやすい品種です。
それでは自家焙煎デビューをしてみましょう!
(記載している時間や火との距離の数値は、皆さんの環境やお好みで調整する必要があります)
参 考 写 真 | 手 順 |
生豆のハンドピッキングをします | |
欠点豆のハンドピキングマニュアルを参考に、お好みでクオリティ調整をします。
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焙煎する生豆の量を計量します
最初は50gから始めてみてください (約4~5人分です) |
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生豆は焙煎すると、水分が飛び10%前後重量が減ります。
この減少分を見越して、焙煎する生豆の量を決めてください。 |
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煎る準備
・手袋をします ・コンロの炎を最大にします (一般的な家庭コンロの場合) ・ストップウォッチなど、 時間計測を開始します。 |
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初期煎り開始
網の高さ:炎の先から5cm 時間:0分~1分半(50gの場合) (100gは2分半) 蓋:なし →薄く黄色づくまで |
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火に近い強めの炙りをします。
一部が焦げたり、煎りムラがでないよう一生懸命に網をふってください。 ブラジル生豆は、とてもたくさんの薄皮がむけて驚くと思います。 (マンデリンなどあまり皮のでない生豆もあります) |
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中煎り
網の高さ:炎の先から8cm 時間:1分30~4分半(50gの場合) 蓋:あり(45秒ごとにあける) →1ハゼ後シワ伸び始めまで |
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じっくり焦らず焙煎を進めます。
1ハゼ(バチバチという音)が鳴りだしたら仕上げの準備です。 カラメルの甘い香りが楽しめる焙煎人の特権です。 炎から遠すぎても近すぎても失敗する難しい部分でもあります。 |
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仕上げ煎り
網の高さ:炎の先から10cm 時間:4分30~5分半(50gの場合) 蓋:なし →2ハゼ開始まで |
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1ハゼが終わり、生豆のシワが伸び始めたら、蓋をとり、火から少しはなして、ゆっくりと生豆をふくらませてあげてください。
2ハゼ(ピキピキという音)が鳴りだし、一気に煙りが出たら、火から下ろします。 |
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冷まし
ザル網に豆を移し、更にもう一つのザル網と交互に移し替えながら熱を取ります。 同時に薄皮や、色づいていない豆と焦げてしまった豆などを取り除きます。 |
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冷まし
ザル網に豆を移し、更にもう一つのザル網と交互に移し替えながら熱を取ります。 同時に薄皮や、色づいていない豆と焦げてしまった豆などを取り除きます。 |
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出来上がりです
特に手網焙煎は、煎りたてがこの上なく美味しいので、完全に冷めないうちのドリップがオススメです。 |
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焙煎になれるまでは、ドリップのお湯の温度を85度で、統一すると味の判断がし易いです。
(お湯の温度でも酸味コク苦みがかわってきます) |
炎からの距離が1cm違っても、煎り時間が30秒違っても、仕上がる味が大きく違ってきます。
表の数値はあくまで標準的だとうと思われる目安で、皆さんの環境ごとに調整が必要です。
味わいを調整したい場合は、炎からの距離1cm単位、時間は30秒単位という、若干の違いで仕上がり具合を調整することができます。
手網焙煎の場合、オススメのロースト具合はミディアムロースト~ハイローストです。
濃いブラウンぐらいを目指してください。煎りたてが味わえる手網焙煎は、驚くほど生豆の持っている風味を味わうことができますので、酸味コク苦み甘みのバランスをとって、とてつもなく力強い味わいを出せればもう病みつきです。さらにフルーティーだったりハーブのような鼻から抜ける香りまで出てくると、もう奇跡の味わいとしか言えません。
手網焙煎は、大量に生産して経過時間も考慮する釜焙煎と違い、毎回同じ味には仕上がりませんが、その分いままで味わったことが無い、本当に力強い味と、驚くような風味に出会えます。
まさに生命の味をお楽しみください。
補足:
マンデリン生豆は含水率が高いので、ブラジル生豆より少しじっくり目に焙煎してください。
マンデリンの焙煎で、分厚い味と、すっきりしつつも甘みのある後味、鼻に抜けるハーブのような香りまで出せれば手網焙煎の腕は、最上級レベルです。
まずは、分厚い味と甘みを目指してください。
もし、味がない!といった薄っぺらな風味に仕上がってしまった場合
これは、焙煎時間が長すぎます。
1cm単位で、火との距離を調整して焙煎時間を早めてください。
もし、シブイ!といった味になった場合
これは、火が近すぎ焦げてしまっています。
しっかりと手網をふりつつ、焦げない距離を心がけてください。
もし、なんだか雑味が多いな!という後味になった場合
これは、最後の仕上げ煎りの部分が失敗しています。
最後の火との距離が離れすぎていて、雑味を飛ばしきれていません。
仕上げにシュワッと煙り立つくらいを目指してみてください。
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